貿易の瞬間 #5|見て回る人:他社のブースで見つけたバックアップのサプライヤー

貿易の瞬間 #5|見て回る人:他社のブースで見つけたバックアップのサプライヤー
本シリーズは Patisco のデモアカウント「鼎立」を使っています。掲載している画面とデータはすべてシステム上で実際に操作して生まれたもので、買い手とサプライヤーのやり取りも含め、作り物の画面ではありません。人物と会話は演出で、イラストはイメージです。画面はシステムの中国語表示のものですが、Patisco は日本語でもご利用いただけます。

物語の時間:開幕初日、午前 10 時 20 分

目立たないブース

阿美が足を止めたブースはとても小さく、テーブルが一つ、人が二人、それにチェーンが一列あるだけでした。

阿美は 11 速チェーンを手に取り、照明にかざしてくるりと回し、外プレートの面取りを指でなでました。仕事が細かい。

「月の生産能力はどれくらいですか?」

「仕様によります。少量でもお受けしますよ。」ブースの若い営業担当が名刺を差し出します。「うちは二代目で、直接輸出をもっと増やしたいと思っているんです。」

阿美は名刺を受け取りました。鼎立のチェーンはずっと宏泰チェーンから買っています。付き合いは十年、担当の張さんはとてもいい人です。でも林社長は何度も言ってきました。どんなものでも仕入れ先が一社だけというのは、運に賭けているのと同じだ、と。

帰り際、相手の営業担当が何気なく言いました。「そういえば、来年アルミの価格が上がるらしいですよ。鍛造品は早めに準備されたほうがいいです。」

阿美はノートに書き留め、横に小さな感嘆符を描きました。

会社に戻ってから

展示会でいちばん疲れるのは、四日間立ち続けることではありません。戻ってからです。

以前なら、阿美のバッグには三十枚あまりの名刺が入っています。会社に戻って最初の一週間で、名刺を一枚ずつ Excel に入力し、メールを書いてカタログや価格表を頼みます。返ってくるのは PDF、Excel、LINE の写真と、形式はばらばら。三週間後に比較しようとすれば、五社分のデータを一つの表にまとめ直さなければなりません。

そして展示会で書き留めた「アルミの価格が上がる」は、ノートのどこかのページに残ったまま、本当に値上がりするその日まで思い出されません。

Patisco でのやり方

サプライヤーを招待する。

〔取引先〕の販売者管理で、阿美はこの「晟達チェーン」を追加し、詳細ページを開いて〔招待リンクを作成〕を押し、あいさつをひとこと添えて相手の営業担当に送ります。

相手が承認すると、一覧の状態が「承認済み」に変わります。〔名刺を表示〕を押せば相手が自分で入力した会社情報が見られるので、阿美がもう一度打ち込む必要はありません。

承認済みのサプライヤーと名刺
相手が招待を承認すると、名刺には相手が自分で入力した会社情報が表示されます。

相手のカタログを直接見る。

相手がカタログを鼎立に共有すると、阿美は〔ダッシュボード〕上部の〔売り手の製品ページ〕で見られるようになります。どのサプライヤーのカタログも同じように探しやすく、品番の検索、カテゴリの絞り込み、価格帯の確認ができます。価格や在庫が見えるかどうかは、相手が鼎立に設定した取引条件に従います。

サプライヤーのカタログ
サプライヤーが共有したカタログです。写真、品番、価格はどれも相手のシステムにある今のデータです。

比較するとき、五社の PDF を一つの表に打ち直す必要はもうありません。見えているのは、相手のシステムにある今のデータです。

気になるものは、まず引合いを一枚送る。

気に入った品目をカートに入れて〔見積依頼を作成〕を押すと、システムが引合いの下書きをすぐに作ってくれます。阿美が確認してから送信します。その後のやり取りは、すべてこの書類の上で進みます。

書類ミニ講座|引合い(Inquiry、見積依頼):買い手が売り手に出す書類で、「こういうものを、これくらい、いつまでにほしい」と書いて見積を頼みます。まだ注文ではなく、声をかけただけの段階です。それでも、はっきり聞けば相手の見積は正確になります。聞き方があいまいだと返ってくる見積もあいまいになり、そのあと何往復もすることになります。
カートから見積依頼を作成
カートに入れて、ここから見積依頼を作成します。

通りかかった阿哲がちらっと見ました。「新しいチェーンメーカーを探してるの? 宏泰は知ってる?」

「バックアップを一社増やすだけ。」と阿美。「張さんには私から話すから。」

口にしなかったことがあります。ノートのあの感嘆符は、見れば見るほど落ち着かないのでした。

以前 vs Patisco なら

以前Patisco なら
名刺一枚ずつ Excel に打ち込む相手を招待し、相手が自分で入力した名刺を見る
相手の製品データPDF、Excel、写真と形式がばらばら相手が共有したカタログで、どこも同じ形
比較五社分を一つの表に打ち直す相手の今の価格と在庫をそのまま見る(相手の設定による)
引合いメールを書き、返事を待ち、また整理するカートから直接見積依頼を作成し、やり取りは書類に残る
社長へのひとこと:バックアップのサプライヤーは、問題が起きてから探すものではありません。ふだんからつながっておけば、本当に必要なときに開いて比べられます。

関連記事

次回貿易の瞬間 #6|展示会から戻ったら、名刺がほとんどなかった展示会が終わって最初の月曜日。阿美のバッグには、サプライヤーの名刺が三十枚あまり。阿哲の机の上の、お客さんの名刺は十一枚だけ。二回数えました。次回を読む →
共有:
同じ課題をお持ちですか?
20 分のご予約で、実際のデータを使って一緒に確認します。ご準備は不要です。
相談を予約する →