貿易の瞬間 #15|在庫がある部品はどれ?

貿易の瞬間 #15|在庫がある部品はどれ?
本シリーズは Patisco のデモアカウント「鼎立」を使っています。掲載している画面とデータはすべてシステム上で実際に操作して生まれたもので、買い手とサプライヤーのやり取りも含め、作り物の画面ではありません。人物と会話は演出で、イラストはイメージです。画面はシステムの中国語表示のものですが、Patisco は日本語でもご利用いただけます。

物語の時間:同じ日、午前 10:00

満杯

チェーン 200 本を、同じ便で出荷。

宏泰の今月の生産能力は満杯です。新しいメッキのラインが動き始めたばかりで、張さんの話では最短でも来月中旬とのこと。

阿美(アーメイ)がノートの最後のほうをめくると、予備のチェーンメーカーがいくつかメモしてあります。その 1 つが、展示会で知り合った晟達です。

「晟達に在庫はありますかね?」と阿哲(アージャー)。

「聞いてみます」

以前のやり方

以前の「聞いてみます」は、こういうものでした。

阿美が晟達に電話すると、営業の返事は「確認して折り返します」。ほかの 2 社にも電話します。1 社は倉庫に聞かないとわからないと言い、もう 1 社は担当の営業が今日は休みです。

午後 3 時、最初の 1 社から返事が来ました。「120 本ありますが、ご希望の仕様かどうかはわかりません」。2 社目の返事は翌日。3 社目は、営業が休み明けで戻ってきたときにはもう木曜日です。

その間にも、Jonas からはまたメールが来ます。「Any update on the 200 chains?」阿哲に返せるのは、「We're checking with our suppliers.」だけです。

Patisco でのやり方

サプライヤーのカタログを開けば、在庫がそこに

晟達は #5 ですでにつながっていて、カタログも鼎立に共有されています。阿美は〔売り手の製品ページ〕を開き、晟達のカタログに入って 11 速チェーンを検索しました。

商品カードには〔在庫 300〕と書いてあります。

晟達のカタログの商品カード
サプライヤーのカタログを開けば、在庫が商品に書いてあります。

電話も、返事を待つ必要もありません。この数字は、晟達自身のシステムの数字です。

前提:サプライヤーが見せてくれること

これは、どのサプライヤーでも自動で出てくるものではありません。在庫を見せるかどうかを決めるのはサプライヤーです。晟達は鼎立向けの取引条件で〔在庫数を確認できます〕をオンにしています。

サプライヤーがオンにしていなければ、カタログには何も表示されません。オンなら、表示は 3 通りです。

取引条件の在庫スイッチ
在庫を見せるかどうかは、売り手が取引条件で決めます。鼎立が Velostrada に設定している条件にも、このスイッチがあります。

阿美は少し考えました。「鼎立も、Jonas さんにうちの在庫を見せたほうがいいのかな?」

いい質問です。鼎立が Velostrada に設定している取引条件にも、同じスイッチがあります。

サプライヤーを変える前に、まずお客さんに

在庫はわかりました。でも阿哲はすぐには発注しません。同じ品番でも作る会社が変わるなら、たとえ仕様が同じでも、先にお客さんに知らせる必要があります。

阿哲は晟達の仕様と試験報告書を、PI-0411 のディスカッションから Jonas に送りました。「Extra 200 chains from our second source, same spec. OK?」

Jonas の返事はこうです。「Send me 2 samples first. If they pass, OK.」

阿美は晟達のカタログから、このチェーンをカートに入れました。晟達の最低発注数量は 100 本なので、カートにはまず 100 本が入ります。〔見積依頼を作成〕を押し、この引合いのディスカッションにはっきり書きました。まずサンプルを 2 本ほしいこと、あわせて本注文の納期を知りたいこと。

カートから引合いを作成
カートから引合いを作成します。サンプルの依頼や納期の質問は、この書類のディスカッションに書きます。

以前 vs Patisco

以前Patisco なら
在庫の問い合わせ電話 3 本、2 日待ちサプライヤーのカタログを開いて〔在庫 N〕を見る
数字の確かさ「あるはずです」サプライヤー自身のシステムの数字
お客さんは待っている「We're checking.」その日のうちに返せる
前提—サプライヤーが〔在庫数を確認できます〕をオンにしている
社長へのひとこと:予備のサプライヤーの価値は、名刺の名前ではありません。必要になったその日に、相手の在庫がどれだけあるか見えることです。
次回貿易の瞬間 #16|LINE グループで納期を催促晟達のサンプルは水曜日にハンブルクへ届きます。宏泰の本注文について、張さんは LINE でこう言ってきました。「来週の水曜日に納めます」阿美はノートに「来週水曜」と書き、その横に大きなはてなマークを描きました。宏泰と組んで 10 年。「来週水曜」にいくつ意味があるか、よく知っているのです。次回を読む →
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