本シリーズは Patisco のデモアカウント「鼎立」を使っています。掲載している画面とデータはすべてシステム上で実際に操作して生まれたもので、買い手とサプライヤーのやり取りも含め、作り物の画面ではありません。人物と会話は演出で、イラストはイメージです。画面はシステムの中国語表示のものですが、Patisco は日本語でもご利用いただけます。
物語の時間:同じ日、午前 10:00
満杯
チェーン 200 本を、同じ便で出荷。
宏泰の今月の生産能力は満杯です。新しいメッキのラインが動き始めたばかりで、張さんの話では最短でも来月中旬とのこと。
阿美(アーメイ)がノートの最後のほうをめくると、予備のチェーンメーカーがいくつかメモしてあります。その 1 つが、展示会で知り合った晟達です。
「晟達に在庫はありますかね?」と阿哲(アージャー)。
「聞いてみます」
以前のやり方
以前の「聞いてみます」は、こういうものでした。
阿美が晟達に電話すると、営業の返事は「確認して折り返します」。ほかの 2 社にも電話します。1 社は倉庫に聞かないとわからないと言い、もう 1 社は担当の営業が今日は休みです。
午後 3 時、最初の 1 社から返事が来ました。「120 本ありますが、ご希望の仕様かどうかはわかりません」。2 社目の返事は翌日。3 社目は、営業が休み明けで戻ってきたときにはもう木曜日です。
その間にも、Jonas からはまたメールが来ます。「Any update on the 200 chains?」阿哲に返せるのは、「We're checking with our suppliers.」だけです。
Patisco でのやり方
サプライヤーのカタログを開けば、在庫がそこに
晟達は #5 ですでにつながっていて、カタログも鼎立に共有されています。阿美は〔売り手の製品ページ〕を開き、晟達のカタログに入って 11 速チェーンを検索しました。
商品カードには〔在庫 300〕と書いてあります。

電話も、返事を待つ必要もありません。この数字は、晟達自身のシステムの数字です。
前提:サプライヤーが見せてくれること
これは、どのサプライヤーでも自動で出てくるものではありません。在庫を見せるかどうかを決めるのはサプライヤーです。晟達は鼎立向けの取引条件で〔在庫数を確認できます〕をオンにしています。
サプライヤーがオンにしていなければ、カタログには何も表示されません。オンなら、表示は 3 通りです。
- 〔在庫 N〕:在庫があり、今 N 個あります。
- 〔在庫切れ(取り寄せ注文可)〕:在庫はありませんが、サプライヤーが注文を受けてから生産してくれます。
- 〔在庫切れ〕:在庫がなく、注文も受けません。〔カートへ追加〕は使えなくなります。

阿美は少し考えました。「鼎立も、Jonas さんにうちの在庫を見せたほうがいいのかな?」
いい質問です。鼎立が Velostrada に設定している取引条件にも、同じスイッチがあります。
サプライヤーを変える前に、まずお客さんに
在庫はわかりました。でも阿哲はすぐには発注しません。同じ品番でも作る会社が変わるなら、たとえ仕様が同じでも、先にお客さんに知らせる必要があります。
阿哲は晟達の仕様と試験報告書を、PI-0411 のディスカッションから Jonas に送りました。「Extra 200 chains from our second source, same spec. OK?」
Jonas の返事はこうです。「Send me 2 samples first. If they pass, OK.」
阿美は晟達のカタログから、このチェーンをカートに入れました。晟達の最低発注数量は 100 本なので、カートにはまず 100 本が入ります。〔見積依頼を作成〕を押し、この引合いのディスカッションにはっきり書きました。まずサンプルを 2 本ほしいこと、あわせて本注文の納期を知りたいこと。

以前 vs Patisco
| 以前 | Patisco なら | |
|---|---|---|
| 在庫の問い合わせ | 電話 3 本、2 日待ち | サプライヤーのカタログを開いて〔在庫 N〕を見る |
| 数字の確かさ | 「あるはずです」 | サプライヤー自身のシステムの数字 |
| お客さんは待っている | 「We're checking.」 | その日のうちに返せる |
| 前提 | — | サプライヤーが〔在庫数を確認できます〕をオンにしている |
社長へのひとこと:予備のサプライヤーの価値は、名刺の名前ではありません。必要になったその日に、相手の在庫がどれだけあるか見えることです。貿易の瞬間 #16|LINE グループで納期を催促晟達のサンプルは水曜日にハンブルクへ届きます。宏泰の本注文について、張さんは LINE でこう言ってきました。「来週の水曜日に納めます」阿美はノートに「来週水曜」と書き、その横に大きなはてなマークを描きました。宏泰と組んで 10 年。「来週水曜」にいくつ意味があるか、よく知っているのです。
