貿易の瞬間 #16|LINE グループで納期を催促

貿易の瞬間 #16|LINE グループで納期を催促
本シリーズは Patisco のデモアカウント「鼎立」を使っています。掲載している画面とデータはすべてシステム上で実際に操作して生まれたもので、買い手とサプライヤーのやり取りも含め、作り物の画面ではありません。人物と会話は演出で、イラストはイメージです。画面はシステムの中国語表示のものですが、Patisco は日本語でもご利用いただけます。

物語の時間:「来週の水曜」の前日、火曜の午後

未読300件

阿美(アーメイ)のスマホには、サプライヤーのグループが14個あります。宏泰チェーンで1つ、永錩精密鍛造で1つ、包装資材メーカーで1つ。「大甲ネジ共同購入」というのもありますが、誰に招待されたのか本人も覚えていません。

納期の催促は、こうしたグループの中で進みます。「張さん、来週水曜で確定ですか?」「確定よ!」「午前ですか、午後ですか?」「午後ね〜」。そしてスタンプが1つ。

問題は、このやり取りが阿美のスマホの中にしかないことです。阿哲(アージャー)が宏泰の納期を知りたければ、阿美に聞くしかありません。阿美は阿美で、張さんが先週言ったひとことを見つけるのに300件さかのぼります。

「来月休みに入ったら、このグループはどうするんだ?」と林社長が聞きました。

阿美は一瞬、固まりました。考えたこともなかったのです。

以前のやり方

以前のやり方は2つありました。

1つは、何もしないこと。LINE が誰のスマホにあるかで、その仕事が誰のものかが決まります。その人が休んだり辞めたりすれば、サプライヤーと話した納期も、約束した条件も、一緒に消えていきます。

もう1つは、スクリーンショットです。大事なやり取りを撮って、社内グループに流すか Excel に貼る。たくさん撮るのですが、探すときに限って、その1枚だけが見つかりません。

Patisco でのやり方

会社の LINE 公式アカウントをグループに入れる

鼎立のシステム管理者が、まず会社の設定で LINE 公式アカウントを連携しました。それから阿美が、この公式アカウントを宏泰のグループに招待します。

グループの中は何も変わりません。張さんはいつもどおり話し、写真を送り、スタンプを押します。阿美もいつもどおりスマホで返します。違うのは、グループに「記録係」が1人増えたことだけです。

Patisco の〔LINE グループ〕画面。未紐づけ、紐づけ済み、退出済みの3つのタブと、宏泰のグループ
会社の LINE 公式アカウントがグループに入ると、グループがここに現れ、どの書類に紐づけるかを選べるようになります。

グループをその書類に紐づける

公式アカウントが入ると、宏泰のグループが Patisco の〔LINE グループ〕画面の「未紐づけ」欄に現れます。阿美は〔紐づける〕を押し、PI-0411 のディスカッションを選びました。

その瞬間から、グループのメッセージはすべて PI-0411 のディスカッションに表示されます。〔LINE · 張淑芬〕というラベル付きです。写真は〔拡大表示〕で見られます。張さんが送信を取り消せば、こちらでも取り消され、「メッセージの送信が取り消されました」という1行だけが残ります。

PI-0411 のディスカッションに並ぶ LINE のメッセージと写真
グループのメッセージと写真が、この書類のディスカッションに同期されます。

阿哲が宏泰の納期を知りたいとき? PI-0411 を開いて、上を見れば書いてあります。阿美に聞く必要も、300件さかのぼる必要もありません。

グループで初めて発言した人のことは、システムもまだ知りません。阿美が〔この人の会社を指定〕を1回押して、張さんを宏泰チェーンに結びつけます。以後は宏泰の〔やり取りの記録〕からも、このグループの会話が見られます。

Patisco からグループへ返す

阿哲が PI-0411 のディスカッションでひとこと打ち、〔LINE グループに送る〕→〔送信〕と押しました。メッセージは宏泰のグループに届き、冒頭には自動で【阿哲】と付きます。張さんには、誰の発言かひと目でわかります。

ディスカッションから〔LINE グループに送る〕を押したときの送信確認画面
Patisco で打った文章もグループに送れます。冒頭には発言者の名前が自動で付きます。

AI はこうした LINE のメッセージを読めるので、内容の整理や「宏泰は最後に何日納品と言った?」といった質問への回答を手伝ってくれます。ただし、自分からグループにメッセージを送ることはありません。送るかどうかを決めて押すのは、人です。

記録されないもの

記録係が拾えない会話もあります。社員個人の1対1のトーク、公式アカウントがグループに入る前の古いメッセージ、そして LINE 公式アカウントの管理画面から直接返したメッセージです。そこで鼎立はルールを1つ決めました。サプライヤーと仕事の話をするときは、記録係のいるグループで。

阿美が言いました。「じゃあ、張さんと個人トークで子どもの話をしても、記録されないよね?」

「されない」と阿哲。「安心して話して」

以前 vs Patisco

以前Patisco なら
催促のやり取りはどこに阿美のスマホグループはそのまま、メッセージは PI-0411 のディスカッションに同期
同僚が納期を確認したいとき阿美に聞くか、300件さかのぼるその書類を開けば見える
サプライヤーは何か変える必要がある?—なし。いつもどおり LINE で
阿美が休みに入ったあとやり取りも一緒に離れていく記録は会社に残る
社長へのひとこと:LINE は社員のものです。でも、顧客やサプライヤーと話したことは、会社のものです。
次回貿易の瞬間 #17|検品水曜の午後、張さんがグループに写真を1枚送ってきました。40数個の段ボール箱が、パレットの上にきれいに積まれています。「できたよ! 木曜に検品に来て」阿美は翌朝の予定を空けました。次回を読む →
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