貿易の瞬間 #19|問い合わせメール:1箱足りない?

貿易の瞬間 #19|問い合わせメール:1箱足りない?
本シリーズは Patisco のデモアカウント「鼎立」を使っています。掲載している画面とデータはすべてシステム上で実際に操作して生まれたもので、買い手とサプライヤーのやり取りも含め、作り物の画面ではありません。人物と会話は演出で、イラストはイメージです。画面はシステムの中国語表示のものですが、Patisco は日本語でもご利用いただけます。

物語の時間:出荷の1週間後、月曜の朝 8:15

全部大文字

PI-0411: ONE CARTON MISSING + WRONG MODEL? Our warehouse received 47 cartons, not 48. And the chains look different from the last shipment. Please check ASAP.

(PI-0411:1箱不足+型番違い? 当社倉庫に届いたのは48箱ではなく47箱です。チェーンも前回の出荷と違って見えます。至急確認してください)

読み終えた阿哲(アージャー)が最初にしたのは、阿美(アーメイ)の席を見ることでした。阿美は妊婦健診で午前休です。

次に思ったのは、47箱? ということでした。検品の日、阿美は2回数えて、1回目がちょうど47でした。

以前のやり方

こういうメールが来ると、以前は事務所全体が午前中止まっていました。

阿哲はメールボックスで PI を探し、LINE で阿美に聞きます。阿美は病院で、返事ができません。阿美と宏泰の LINE から出荷前の写真を探そうにも、見られません。阿美のスマホの中だからです。秀琴さんが共有フォルダで梱包明細書を探すと、3つの版が出てきます。

3人が別々に調べて、午前が終わっても、まだ「いったいどの版か」を確認しています。

Patisco でのやり方

答えはもともと同じスレッドに

阿哲は PI-0411 のディスカッションを開きました。Jonas のメールがここにあります。宏泰のグループでの会話と検品写真もここにあります。この PI から作った出荷伝票にも、ワンクリックで飛べます。

上にさかのぼると、検品の日に阿美が書いた「48箱、2回数えた、1回目は47」がありました。張さんが積み込み前に撮った写真にも、48箱が写っています。

PI-0411 のディスカッション。顧客のメール、LINE のメッセージ、写真が同じスレッドに並ぶ
顧客のメールも、サプライヤーのグループの写真も、同じ書類のディスカッションにあります。

AI に一度照合してもらう

阿哲は PI-0411 で〔AI に聞く〕を押しました。「この PI と出荷伝票で、チェーンの数量と箱数は合ってる? 新しいめっきの仕様はいつ変わった?」

AI はこの書類と紐づいた出荷伝票を読んで答えました。チェーンの数量は、PI と出荷伝票で一致しています。仕様がいつ変わったかについては、調べてもわからないと正直に述べ、阿哲に直接確認するよう促しました。日付をでっち上げることはしませんでした。

〔AI に聞く〕の回答画面
書類の画面から直接 AI に質問。調べてわからないことは正直にわからないと答え、日付をでっち上げません。

チェーンの数字はわかりました。残りは阿哲が〈チェーンのめっき変更〉のスレッドと PI の〈変更履歴〉を開いて自分で確認し、2つの疑問にどちらも答えが出ました。

AI が下書き、人が見てから送る

阿哲は同じスレッドで〔Email で返信〕を押し、続けて〔AI 返信案〕を押して、「どう返信しますか?」の欄に書きました。「丁寧に2点説明して、追跡番号と検品写真を付けて」

AI はこのスレッドのやり取りを読んで、メールの下書きを作りました。箱数と写真のことは書いてあり、チェーンについては逆に、相手にどこが違うのかを尋ねる内容です。阿哲は追跡番号と新しいめっきの説明を補い、数字に間違いがないことを確かめて、〔送信〕を押しました。

〔AI 返信案〕の下書きがメール本文に入った画面
AI がスレッド全体のやり取りを読んで返信を下書き。手直しして確認してから、人が送信を押します。
下書きはメール本文に入るだけで、勝手に送信されることはありません。送信前に、社内メッセージでしか話していない数字が本文に含まれていれば、システムが注意を促します。AI が自分で顧客に返信するまで、あと一歩。その一歩は人に残してあります。

11時、Jonas から返信がありました。「Found the 48th carton. Sorry for the alarm. And yes, the new plating — my mistake.」(48箱目が見つかりました。お騒がせしました。新しいめっきの件も、こちらの勘違いでした)

阿美から LINE が来ました。「どうしたの? 戻ろうか?」

阿哲の返事。「大丈夫、片づいた。健診はどうだった?」

秀琴さんの質問に、やっと答えが

午後、秀琴さんが阿哲のそばに来ました。手に持っていたのは請求書ではなくコーヒーで、それを阿哲の机に置きました。

「ポーランドの Marta さん、サンプルの代金が入ったよ」と秀琴さん。「あなたの PI に付いていた支払いリンクで払ってくれたみたい。PI の一覧で〔支払状況〕の列を開けば見られるの」

サンプルのような少額の書類では、阿哲は PI を送るときに〔支払いリンクを添付〕にチェックを入れていました。顧客はリンクをクリックすればオンラインで支払えます。支払いリンクは1本につき1回限りで、PI の正本にしかありません。

「じゃあ今回は」と阿哲。「このお金がどの書類の分か、僕に聞かなくていいんですね?」

秀琴さんは少し考えました。「今月はね」

以前 vs Patisco

以前Patisco なら
顧客からの問い合わせメール営業個人のメールボックスその書類のディスカッションに入る
出荷前の写真購買担当のスマホグループの写真が同じスレッドに同期
PI と出荷伝票の照合3人が3か所を探す出荷伝票を開くか、〔AI に聞く〕
返信ゼロから書くAI が下書きし、人が見てから送る
このお金はどの書類の分か秀琴さんがあちこちに聞く支払いリンクがその PI に結びついている
社長へのひとこと:問い合わせメールは必ず来ます。違いは、来たときに午前いっぱいかけて答えを探すのか、答えがもうそこにあるのか、です。
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