本シリーズは Patisco のデモアカウント「鼎立」を使っています。掲載している画面とデータはすべてシステム上で実際に操作して生まれたもので、買い手とサプライヤーのやり取りも含め、作り物の画面ではありません。人物と会話は演出で、イラストはイメージです。画面はシステムの中国語表示のものですが、Patisco は日本語でもご利用いただけます。
物語の時間:阿美の休暇が始まって最初の月曜、午前 9:00
初日
小宇(シャオユー)は除隊したばかり。スマホはお手のもの、タイピングも速い。「貿易」についての知識は、大学の必修科目3単位分です。
阿哲(アージャー)が出した最初の課題はこうでした。「まず共有フォルダをひととおり見て、うちの書類に慣れて」
10分後、小宇が振り向きました。複雑な表情です。
「哲さん、『PI_最新_本当に最新_今度こそ本物』と『PI_最新_本当に最新_今度こそ本物(1)』、どっちが本物ですか?」
阿哲は少し黙りました。「……どっちも違う」
以前のやり方
以前の新人の最初の1か月は、こんな感じでした。
共有フォルダを見ても、わからない。先輩に聞こうにも、先輩は忙しい。やっと1枚理解できたと思ったら、去年の版だった。この取引がなぜこういう話になったのか、顧客がなぜこの価格を求めるのか、サプライヤーがなぜ納期を延ばしたのか。そうしたことは先輩の手が空くのを待って、少しずつ教わるしかありません。
阿哲自身もそうでした。鼎立と Velostrada の間の「暗黙の了解」を飲み込むのに、3か月かかりました。
Patisco でのやり方
まずアカウントを渡す
管理者が〔アカウント・権限管理〕で社員を追加します。氏名、Email、部門、役職、言語、パスワードを入れて、〔権限種類〕を1つ選びます。鼎立はあらかじめ「購買アシスタント」という権限種類を作り、使えるモジュールを1つずつ設定してありました。

システムから招待メールは送られません。アカウントとパスワードは管理者が新人に直接手渡します。
1枚の書類から読み始める
阿哲はもう、フォルダを見ろとは言いません。「PI-0411 を開いて、最初から最後まで読んで」
小宇はその書類を開きました。
- 品目:スプロケット、チェーン、リアハブ。あとから BB が1組増えています。
- 〈変更履歴〉:v1、v2、v3……各版の PDF がすべて残っています。Jonas が数量を変えたこと、BB を追加したこと、こっそり 0.3 下げたこと、仕様が「ニッケルめっき」から新しいめっきに変わったことがわかります。
- ディスカッション:Jonas のメール、阿哲の返信、宏泰チェーンのグループの LINE メッセージ、検品写真、そしてあの全部大文字の問い合わせメール。
午前中だけで、小宇はこの取引を展示会から出荷まで読み通しました。

「哲さん」と小宇が顔を上げます。「Jonas って、手ごわいですよね?」
「なんでわかった?」
「単価を変えても、何も言わないんですもん」
わからないところは AI に聞く
それでも小宇にはわからないところがありました。FOB って何? 追加料金って何? なんでサンプルの送料は別なの?
小宇は PI-0411 で〔AI に聞く〕を押して、そのまま質問しました。「FOB ってどういう意味? この書類の追加料金って何?」 AI は FOB をわかりやすい言葉で説明し、この書類については、現在追加料金は1件も計上されていないと答えました。

AI アシスタントを使うには、会社が先に自社の AI キーを設定しておく必要があります。AI が見られるのは、そのアカウントに権限のあるデータだけです。説明や整理はしますが、データを書き込むときは先に提案を示し、確認を押してはじめて実行されます。
金曜の午後、林社長が小宇に聞きました。「最初の1週間はどうだった?」
小宇は少し考えました。「思ったより良かったです。まずファイルの探し方を覚えるのかと思ってたら、書類の読み方を先に覚えました」
以前 vs Patisco
| 以前 | Patisco なら | |
|---|---|---|
| 新人は何を見るか | 共有フォルダと、たくさんの版 | 1枚の書類から。品目、履歴、ディスカッションが揃っている |
| この取引はなぜこうなったのか | 先輩の手が空くのを待つ | 変更履歴とスレッドを見ればわかる |
| わからない用語 | 先輩に聞くか、自分で調べる | 書類の画面で〔AI に聞く〕 |
| 慣れるまでの期間 | 先輩いわく「だいたい3か月」 | 最初の1週間で1件の取引を読み通す |
社長へのひとこと:人手不足の時代、ただ人を増やし続けることだけが答えではありません。ただし、新しく入った人には早く慣れてもらう必要があります。覚えるべきはファイルの探し方ではなく、商売の読み方です。
